Lean Analytics: KPIにしてはいけない8つの指標

Lean Analytics』からのメモ。KPIにしてはいけない8つの指標について。


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画像は『Amazonのページ』から引用しました。


追うべき指標と追うべきでない指標の見分け方


Lean Analyticsには、追うべきでない指標(vanity = 虚栄な)と追うべき指標(actionable = 行動できる)の性質について、以下のように書いています。


追うべきでない(Vanityな)指標は、(数値の大きさから)楽しい気分にさせてくれる。しかし、あなたがどのように行動したらいいのかは教えてくれない。


追うべき(actionableな)指標は、進むべき方向を指し示してくれる。


つまり、「KPIは自分の行動につながるものでなくてはならない。ただ眺めるだけの指標には、何の意味もない」というわけです。



KPIにしてはいけない8つの指標


Lean Analyticsには、追ってはいけない代表的な指標として以下の8つが挙げてられています。


  1. ヒット数
  2. PV数
  3. 訪問者数
  4. ユニークビジター数
  5. フォロワー数/フレンド数/like数
  6. 滞在時間
  7. 集めたメールアドレス数
  8. ダウンロード数

順にその理由を書いていきます。



ヒット数

古くからあるが何の役にも立たない。


PV数

ヒット数よりはましだが、大した意味はない。


訪問者数

数百回訪れている一人のユーザーなのか、一回しか訪れない一人のユーザーなのか分からない。


ユニークビジター数

この数字だけでは、彼らが何をしたのか、なぜ立ち往生しているのか、なぜ去るのかが分からない。


フォロワー数/フレンド数/like数

代わりにアクション数を数えよう。何人のフォロワーがあなたの言ったことに従うのかを見つけ出そう。
(執筆者注: おそらく、蓄積した休眠ユーザー数ではなく、行動まで起こすアクティブなユーザー数を重視すべき、みたいな意味だと思います)


滞在時間

この数字はエンゲージメントのしょぼいバージョンです。サポートページでたくさん時間を過ごしているなら、それは悪いサインでもあります。


集めたメールアドレス数

何人の受信者が、そのメールで実際に行動するだろうか?


ダウンロード数

アプリストアの外では、ダウンロード数だけではライフタイムバリューにつながらない。代わりに、使い始めたユーザー数やアクティブユーザー数を測定しよう



じゃあ、どういう指標が「良い指標」なの?


Lean Analyticsには、追うべき指標の性質についても詳しく書いてあります。そこまで書くと長くなるので、ここでは簡単に書くにとどめます。


「良い指標」とは下記のような指標だそうです。


  1. 理解しやすいこと
  2. 比較できること
  3. 比率や割合であること
  4. 行動を変えてくれること


参考になるslideshareのスライド


Lean Analyticsの作者っぽい人が、Lean Analyticsについてのスライドをいくつかアップロードしています。


英語版の書籍に躊躇してしまう人は、まずスライドだけでも読んでみるといいと思います。




参考書籍


Lean Analyticsは、「どのように分析するべきか」について、特にスタートアップに焦点を当てて解説しています。私が知る限り一番詳細に書いてある書籍です。まだ英語版しかないのが残念ですが。


リーンスタートアップは有名なので日本語版もでています。Lean Analyticsにつながる考え方でありこちらもすごく参考になります。



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Webサイトをいくつか作っています。
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