コホート分析をサービス解析に役立てる方法メモ。
リーンスタートアップとかネットの資料のまとめメモです。
コホート分析とは
「自分たちが行った施策が、サービスにどのような影響を与えたのか」を可視化し、その結果を次の施策へフィードバックするための分析手法のこと。
コホート分析自体は古くからある分析手法の一つ。リーンスタートアップで紹介されたことで再注目されるようになった。リーンスタートアップではグラフによる可視化に焦点が当てられているが、元々の意味としてはグラフによる可視化までは含まない。
古くからある方の意味を知るためには、「身の回り」データからの発想(1) ~コホート分析で読めない未来を読め」この記事を読むと手っ取り早いです。
コホート分析(コホートグラフ)は、自分たちのサービスの現在の状況を「分かりやすく可視化」するためのツール。このツール自体が売上を上げてくれる魔法の道具じゃないことに注意。
リーンスタートアップで紹介されている = すぐ使わなくては!、みたいな考えに陥る人多いけど、既に便利な可視化ツールを持っているなら無理してコホートを使う必要はないと個人的には思います(^^)
コホートの分割方法
もちろん正解なんてないし、各サービスによって異なる。「リーンスタートアップ」や「Lean Analytics」では以下のような例が挙げられている。
- 登録する(acquisition)
- 使い始める(activation)
- 使い続ける(retention)
- お金を払う(revenue)
- 友達に広める(referral)
一例として、Rackhubでは下記のコホートに分けたらしい。(参考)
- 登録ユーザー(acquisition)
- クレジットカード登録ユーザー(activation)
- 試用rack所有者とコラボレーター(retention)
- 課金ユーザー(revenue)
- コラボレーターがいる課金rack所有者(referral)
再度になりますが、分け方の詳細に意味があるわけではないです。
各サービスごとに重要なユーザーステージを定義し、分かりやすく可視化し、行った施策の結果を次回に活かすことがコホート分析を使う最大の目的。
コホート分析を実際にやってみる
コホート分析と言っても、要は単なるグラフです。コホート分析をを理解するためには、実際に書いて試してみるのが一番手っ取り早いと思います。
100%積み上げなのかどうか、上下が逆になっているかどうか、とかはどっちでもいいと思います。要は、分かりやすく可視化できていればOKです。
上記のコホートグラフでは、2013/9に登録ユーザー数が大きく伸びています。他の要素は同じ月には特に伸びていません。
もし、2013/9に登録ユーザー数を伸ばすような仮説を立て、それに基づく施策を実施した結果こういうコホートグラフになっているのであれば、その仮説と施策は正解だったわけです。
逆に、コホートグラフに何の反応もなかったり、他の要素が伸びていた(そんな幸運なこと現実にはないですが…)場合は、仮説が間違っていたということになり、新たな仮説を立てて、その仮説に基づく施策を実施すればいいわけです。
上記のコホートグラフを書くのに使ったcsvファイルをダウンロードできるようにしておきます。エクセルで、「面グラフ > 100%積み上げグラフ」を選べば、上記のグラフがそのまま書けます。
まとめ
コホートグラフに基づき仮説を検証し、その結果を次の施策に活かす方法について書きました。
現実的には、施策の結果何の反応もなかったり、一時的には増加するけどその後元通りになったり、が大半だと思います…(^^) リーンスタートアップにはそういう時にどうするのか的な話も書いてあるので、よかったらご覧になってみてください。
参考書籍
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参考リンク
身の回り」データからの発想(1) ~コホート分析で読めない未来を読め